煮物

 珍しく二日連続でバイトが無かったのですが、今日からまた連勤です。半期に30単位以上も履修しようとしているせいで、レポートもテストも大量にあります。去年もこの時期に泣きながらレポート書いていた記憶がある……成績評価をかなり気にしていたのですが、そんなこと言っていられなくなりました。とにかく落単を防がなければ。逆に、落単さえしなければ、そこまで成績落とされることは無いと踏んでいます。好きな先生のゼミに入るためにGPAは必要なんだけど、それよりも教職課程でトチって無駄に再履になる方が不味いです。最悪、実習までに単位スタンプラリーを完成させられずに、教職を諦めることになりかねない……母校の中学に私の担任と学年主任だった先生がいるうちに実習に行きたいので、間に合うように頑張ります!もしも先生が母校から離れることになったら、実家からめちゃくちゃ遠い高校で実習するからな。

 無性に煮物が食べたくなって、久しぶりにオーソドックスな和風の煮物を作りました。またしても里芋の値段の高さに腰を抜かしてしまった。祖母が「できすぎるから早く食え」というので、里芋の煮物を食べ続けていた日々が懐かしいです。今回は里芋だけではなくて、人参と椎茸と厚揚げと鶏肉も入れました。相変わらず一人暮らしの大学生が食べきれると思えない量を作ってしまったのですが、このペースだと二日で無くなりそうです。料理を仕事にした方が良いと思えるくらい自分の作った飯が美味い。
 連勤中は自炊が難しいので、時間があるときに作り置きをしているのですが、それも無理な時はレトルトや総菜を買っています。この前、無印の豚骨ベースのスープカレーを食べて、その美味しさにちょっと感動しました。
 自分が小学生の時に習い事で食事制限があり、それ以降トラウマだか何だかで、豚骨と名前の付いたもの、というか揚げ物等の脂っこいもの全般を食べられませんでした。食べても美味しくないし、確実に戻して終わる。最近は友人や先輩と外食することも多いので、なんとか克服せねばならんと思って色々試しているのですが、やっぱり美味しいと思えず、いつまでガキの頃のつまらない縛りに引っ張られているのかと自分にイライラしていました。豚の角煮とかは普通においしいし、明らかに油まみれの中華も美味しく頂けるので、どう考えても名前に引っ張られて拒絶してるだけなんですけどね……連勤中に、味も確認せずに無印で爆買いしたレトルトをちまちま食べていたところ、その中の一つがさわやかな和風ベースで自分好みの味で驚き、そこでようやく名前を確認したら「とんこつと和風だしのクリーミースープカレー」だった、という話です。
 こういう、“しょうもないできないこと”が自分の行動範囲を狭めているような気がします。結局は自分の気の持ち様なんだけど、十年以上拗らせた悪い癖って自分に沁みついている。これってまさに煮物だなと思いました。味しみしみの煮物だ。どうせならもっと美味しそうな感じの、良さげなものが染み付いていてほしいのですが、仕方ないので悪癖味は食べ続けて徐々に減らしていくしかなさそうです。ともかく、豚骨のスープカレー本当においしかった。何より、商品の名前を確認して「とんこつ」が目に入ったとき、それでも口の中が美味しかったということに感動しました。ウゲー!とならなかった、ちゃんと食べた、やっぱ変な癖のようなものだったんだなと思うと、ちょっと解放された気分になりました。